第1部は、ビルマ(ミャンマー)をはじめアジア各国出身の定住者で、現在、現学習支援室で学ぶ5人が体験を報告、私はもちろんのこと、約120人の参加者の感動を呼びました。特に、ビルマからのカム・カン・トン氏が「父として息子と娘に言っておきたいことがある」とこれまでの自分の人生の苦境に触れつつ、「祖国ビルマと今いる日本、そして世界で役立つような人間になれ」ときっぱり言った時は、会場のあちらこちらからすすり泣く声が聞こえたほどでした。
5人の発表については、日本語教育の泰斗で、文化庁文化審議会の会長である西原鈴子さぽうと21評議員が「こういう話を率直に聞かせてくれたことに感謝するとともに、共に社会に貢献して行こうという姿勢が素晴らしかった」と感想を述べました。
休憩の後、男声デュオBIGBELLの指導で、学習支援室の受講生と役職員・指導ボランティアなど約30人が「夜空ノムコウ」と「翼をください」の2曲を合唱、なかなかのハモリぶりで意外?な大好評。BIGBELLは毎月1回、学習支援室で歌の指導にあたってくださっています。
後半の第2部はパネルディスカッション。学習支援室の矢崎理恵コーディネーターの名司会でミャンマー、フィリピン、ベトナムからの3人の流暢な日本語による討議は、原克利ボランティアも加わって充実した内容となり参加者に大きなヒントを与えるものでした。とりわけ、かつてはベトナム難民としてこの支援室で学習し、帰化し、今ではその指導ボランティアになっている越路美唯(みい)さんの「学習支援室での学習が優しさの大切なことを知るきっかけになってほしい」という発言は説得力がありました。これらを受けて、川上郁雄早大大学院教授と柳瀬房子難民を助ける会会長が講評しました。なお、この日は田辺寿夫(ひさお)氏(ジャーナリスト)が日本初のビルマ語と日本語の同時通訳をしてくださり、参加したビルマのみなさんにとって大きな貢献をしてくださいました。
参加したみなさまからいただいた感想には次のようなものがありました。
「本人の努力と適切な支援でこんなにもいい結果が出ることを確信した」「学習支援室の充実ぶりを知ったが、まだまだ働きづくめで苦しんでいる在日外国人も多いのではないか」「力強い発言に勇気づけられた」「もっとPRに努め活動を大きくすべきである」「希望をもって夢の実現に向かっての積み重ねが立派。祖国への思いも強く感じた」・・・。この発表会では、日本の共生社会実現にあって、制度的に、また、日本人と定住しようとする外国人とも、各自がどのような心構えで取り組むべきかについて、討議し、私たちの役割を探るものでした。
この感動の輪をさらに拡充し、これからも日本に縁のある外国出身の方々を物心両面でサポートして参りたいと思います。
よろしくご支援ください。












共催…国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所
助成…平成22年度 日本郵便年賀寄附金の助成事業 |
さぽうと21はこのほど
「共生社会の実現に向けて、
その現状と課題」と題し、
さぽうと21が運営する学習支援室の発表会を開催いたしました。
さぽうと21 理事長
吹浦 忠正